新築物語
2008.09.12 蕨の家 地鎮祭
埼玉県蕨市のE様邸の地鎮祭。既存の2階建て住宅を取り壊し、3世帯が住まう木造3階建てに建て替えられます。自然素材を使用し、炭化コルクによる外断熱工法、孫の代まで住み続けることができる長寿命住宅です。完成は来年1月末の予定で、本日の地鎮祭から工事状況を順を追って紹介していきますので、新築をお考えの皆様にはぜひ参考にしてください。 なお、構造見学会、完成見学会を予定していますので、ご希望の方は弊社までご連絡願います。
既存建物が解体撤去され、地鎮祭の用意が整いました
地鎮祭でお施主様とこの場に立つと、私たちも身が引き締まる思いです
ご主人の鍬入れの儀
奥様の鎌による刈そめの儀
設計監理担当政榮の鋤による土起こしの儀
お母さまの玉串奉奠(たまぐしほうてん)
2008.11.20 蕨の家 遣り方
待ちに待った遣り方工事が始まりました。建物が建つ位置の外側に杭を打ち、貫(ぬき)を固定してオートレベルで水平の位置の印をつけていきます。印は建物の位置や水平の目盛りとなり、この目盛りを基準に建物が建っていきます。設計監理担当の政榮も、早朝から現場で遣り方工事に参加です。
貫を取り付け、オートレベルを使い水平を印していきます
政榮が先頭に立ち、杭に貫を打ち付けています
筋違いを付けて動かないように補強します
2008.11.26 蕨の家 鋼管杭打ち
遣り方が終わり、杭打ち工事が始まりました。より地盤の強度を増すためため、専用の杭打ち機で翼付き鋼管杭を垂直に立て、深い位置にある硬い地盤まで打ち込みます。ここでは9.5mの杭を27本打ち込みました。この杭で基礎をしっかりと支え、その上に住宅を建てます。
鋼管杭が搬入されました
翼の付いた鋼管杭です
鋼管杭の打込み
2008.11.29 蕨の家 根切り工事
杭打ち工事が終わり、根切り工事の始まりです。図面に沿って地盤の深さ、幅、長さなどを測定しながら地盤を掘っていきます。次に地盤を掘り平らにし、割栗石や砕石などを敷き込み、転圧機などで地面を締め固めていきます。ここに防湿シートを敷き、基礎の前処理として捨てコンクリートを打ちます。
油圧ショベルでの掘削
掘削が終わり地均しをしています。このあと割栗石や砕石を入れ締め固め、捨てコンクリートを打ちます
2008.12.05 蕨の家 配筋工事
捨てコンクリートが打ち上り、基礎の配筋が行なわれました。防湿シートが敷かれ、結束線で組み上がった鉄筋がどっしりと構えており、頑丈な基礎ができ上がります。今日は配筋検査の前に図面どおりに施工されているか現場確認です。鉄筋のピッチ、鉄筋の重なり部、被り厚さ、立ち上がり部などを入念にチェックしています。おおむね良好で、検査の日を待ちます。
政榮と岡谷が現場で配筋状態をチェックしています
防湿シートの上に鉄筋が組み上がりました
鉄筋の重なり部のチェック 立ち上がり部
外壁側(写真左)と底面の鉄筋の被り厚さをチェック
2008.12.11 蕨の家 スリーブ配管とコンクリート打ち
基礎コンクリートを打設する前に、配管は事前にスリーブに入れて通しておきます。このあと第三者機関による鉄筋検査が行なわれましたが、問題なくクリアしコンクリートの打設を行ないました。現場は狭く圧送車が入らないため、シュートで生コンを送り手際よく打設していきます。表面を均し夕方には底盤が打ち上りました。
配管も完了しコンクリートを打つ準備が整いました
配管の立ち上げ部には補強筋が組まれています
ポンプ車からシュートを使ってコンクリートが流し込まれています
底盤の打上がり
コンクリートが打ち上がり、固まるときに水分が出て、まるで湖面のように見えます。このコンクリートが固まると立ち上がり部の打設が始まります。
2008.12.15 蕨の家 ベタ基礎完成
底盤が固まり、次に立ち上がり部のコンクリート打ちに入り、型枠を設置しアンカーボルトを入れてコンクリートを流し込み、ベタ基礎が完成しました。ベタ基礎は地盤に施工された鉄筋コンクリート面全体で建物を支える構造になっているため、地震や台風などの衝撃を地盤に逃がし、耐震性に優れた基礎といえます。
設計担当の政榮が図面を見ながらコンコリート打ちの打合せをしています
コンクリートが固まり、型枠を外しました
仕上がったベタ基礎をていねいに点検する政榮
次の工事はいよいよ土台敷きで、それが終わると建て方が始まり、一気に家が立ち上がり、クライマックスを迎えます。すでに工事用の足場が取り付けられています。
2008.12.16 蕨の家 土台敷き
今日は土台敷きです。基礎と土台の間に気密材を敷いて土台を取り付けていきます。夕方には敷き終わり、明日上棟を迎えます。お施主さんが待ち望んでいた家が目の前で一気に建ち上がり喜びも最高潮に達します。わくわくしながら明日を待ちましょう。
土台敷き
作業足場。明日の上棟のスタンバイができています
2008.12.17 蕨の家 感激の上棟
今日は上棟、あいにくの雨模様ですが、雨降って地固まる。上棟ではよく雨にぶつかります。どこかに雨男がいるのでしょうか。しかし、みんな無事に行なわれていますので、縁起のいいスタートと解釈しましょう。狭小地のためトラックから建材をいったん降ろし、クレーンで吊り上げて建て方を行いました。柱を建て込み、梁を順次組み上げ、接合金物で緊結していきます。午後には棟木が上がりました。
建材を降ろしここからクレーンで吊り上げます 柱の建込み
梁の組込み 掛矢で叩いて組み込んでいきます
接合金物でしっかりと緊結していきます 梁の組込み
工房でつくったステンレス柱 が組み込まれました 仮筋違いが打ち付けられています
さげ振りで垂直を出し歪みを直しています お施主様から工事関係者に挨拶と品を贈呈
上棟はやはり特別な喜びの日です。一気に構造が建ち上がりお施主様も感激です。夕方には工事関係者に心のこもったご挨拶と品をいただき終了しました。明日は床から張っていきます。
2008.12.19 蕨の家 床、屋根工事
3階分の床張りがあっという間に終わり、屋根工事に取りかかりました。野地板を張り、炭化コルク断熱材を敷き込んでいきます。炭化コルク断熱材は、コルクを炭化させたもので、自然素材の断熱材です。ここでは基礎・壁・屋根をすっぽりと包み込んだ、外張り断熱工法を採用します。これで冬の寒さ、夏の暑さを防ぎます。炭化コルクの敷き込みが終わると、この上に再度野地板を張り、防水のためのルーフィング材を張りました。屋根がかかると雨に濡れる心配もなく、作業効率が上がります。
床の構造用面材が張り上がっていきます 屋根垂木を掛けています
野地板が張られました 階段から見た2階、3階の天井
炭化コルク張り 炭化コルク張り完了
炭化コルクの上に野地板を張ります ルーフィング材張り
屋根工事は、このあと垂木を打ち付け、空気層をつくりガルバリウム鋼板で屋根を葺きます。
2008.12.22 蕨の家 基礎炭化コルク張り他
3階のL字形ロフトの床張りや、開口部サッシ取付け部のまぐさ・窓台組みが完了しました。2階はホールダウン金物の締付け、ベランダ手摺造作のための角材が付けられました。1階では基礎部に炭化コルクの張付け、敷き込みが行なわれています。
3階ロフトの床張り サッシ取付けのまぐさ、窓台組み
ホールダウン金物の締付け ベランダの手摺設置
基礎部に炭化コルク張付け 手ノコや丸ノコでの炭化コルク切断加工
炭化コルクの敷込みが終わるとすぐに床に面材が張られ、床下地ができ上がります。次に壁下地の施工に移ります。
2008.12.26 蕨の家 炭化コルク張り他
3階部分のベランダ手摺束の設置、床下の炭化コルク張りと床板張りが終わり、給水・給湯管、排水管工事に取りかかりました。外壁は面材が張り終わり、炭化コルク張りが行われています。炭化コルクの切断・張付け、胴縁打ちの手順で、スピーディに張り上がっていきます。
3階ベランダ手摺束の設置 1階排水管工事
炭化コルク張り 炭化コルクが張り上がった北面
壁の炭化コルクが張り終わると、基礎、壁、屋根の家全体が炭化コルクですっぽりと覆われ、冬暖かく夏涼しい炭化コルク外張り工法の完成です。
2008.12.29 蕨の家 屋根葺き工事
屋根工事が始まりました。炭化コルク敷込みのあと、ルーフィング材を張り、空気層垂木を打ち付け、ガルバリウム鋼板を張った瓦棒葺きの屋根ができ上がっていきます。これでガルバリウム鋼板下に設けた空気層、炭化コルクで断熱効果も大きく、冬の寒さ夏の暑さも大幅に軽減され、四季を通じ快適な温熱環境が確保されます。
瓦棒にキャップを被せ留め付けていきます 屋根葺きの完成
新年早々からサッシ取付け、造作工事、外壁工事が始まります。
2009.01.17 蕨の家 透湿防水シート張り他
壁は炭化コルクがすでに張り上がり、その上に透湿防水シートが張られています。この透湿防水シートは、外壁表面からの防ぎきれない雨水や、壁内の湿気を積極的に排出し、結露を防ぐ効果があります。一部ではすでに塗り壁用の下地用面材張りが行われています。サッシの取り付けも終わり、天井胴縁組みなど造作が始まりました。ベランダもFRP防水工事も完了し、間もなく第三者機関の検査を受けます。
天井胴縁の組付けなど造作も進んでいます
塗り壁下地の面材が張られていきます 通気胴縁が打ち付けられました
サッシが入りました バルコニーのFRP防水工事終了
後日、第三者機関の検査をレポートします。
2009.01.19 蕨の家 中間検査
今日は中間検査の日です。第三者機関の検査官がきて入念に検査しています。あとから隠れて見えなくなる構造部分や、大切なポイントについて、各工程に欠陥や問題などの瑕疵が起きないように、また、あらかじめ設定された性能に達しているかを検査しています。このように、住宅を供給者や施主に偏らない第三者機関による厳重な検査で、安全・安心な住宅ができ上がります。
検査状況を後ろから見守る設計担当の政榮 窓回りの検査
デジカメを使ってバルコニーの検査 時には質問を受けながら検査が続きます
無事検査をパスしました。明日から下地ボード張りなど一気に木工事が進みます。
2009.01.22 蕨の家 下地ボード張り他
中間検査のあと、造作が進んでいます。3階の天井下地ボード張り、パインの床フローリング張り、2階の天井下地ボード張り、1階の収納壁にはコート掛けを付けるため、事前に下地をつくっています。
2階、3階への見上げ 1階収納壁の下地づくり(正面手前)
3階天井下地ボード張り、ロフト部の天井下地ボード張り、床はパインのフローリング張り
床が張り上がると、汚れを防ぐためすぐに養生をしていきます。このあと引き続き壁や間仕切に下地ボードが張られ、部屋が形づくられていきます。
2009.01.26 蕨の家 木工事他
木工事が進んでいます。3階床のフローリングが張り上がり、養生がされています。天井に下地ボードが張られ、壁のボード張りが進行中です。1階は壁、天井のボード張りと床下収納2ヶ所の造作が行われています。外壁はガルバリウム鋼板が、下から張り上がってきました。外壁すべてが張り上がり、どんな表情を見せるか今から楽しみです。
3階の床張り、天井、壁のボード張り 床下収納の造作
1階の壁、天井のボード張り 外壁ガルバリウム鋼板張り
明日以降、1階床フローリング張り、外壁張りと、どんどん工事が進んでいきます。
2009.01.27 蕨の家 木工事他
木工事、外壁工事が順調に進んで、完成に向けて毎日室内の表情が変わります。ロフトのある3階はもうじき下地ボード張りが終わります。広いLDKの2階は下地ボード張りの真っ最中です。1階は桐板フローリング張りが始まりました。外壁のガルバリウム鋼板張りもあっという間に張り上がってきました。
3階の壁、下地ボードが張り上がってきました 2階の下地ボード張りも進んでいます
1階の造作、床は桐板が張られています 2階から3階付近の外壁
これからSOUKENの技が続々と登場しますので、ご期待ください。
2009.01.31 蕨の家 階段製作
工房で鉄骨階段2種が製作されています。
でき上がってしまうと分からない、SOUKENの階段製作の技を披露します。1階から2階への階段は、玄関右手に見え、特に意匠性が要求されます。途中までイナヅマ型のオープンな階段になります。切断、研磨された部材を、作業台の上に鋼板を敷き、部材を仮止めされた鋼材の型にはめ込み、溶接しながらイナヅマ型ササラを組み立てていきます。一方、2階から3階の階段は、一直線に伸びる直階段です。原寸でケガキされたササラ桁に、踏み板受を正確に溶接していきます。いずれも高い精度の仕上がりで、錆止め、塗装され現場に据え付けられます。同時にツガの踏み板、蹴込板も加工されています。こうして一つひとつの部材を正確に組立て、手づくりの階段ができ上がります。今日は階段製作の舞台裏を紹介しました。
部材の切断、研磨 位置と寸法を確認しながら組み立てていきます
踏み板受部材の溶接 溶接完了
イナヅマ型ササラ桁の塗装 直階段ササラ桁の塗装
錆止め、塗装が完了 踏み板、蹴込板の加工完了
もうすぐ政榮のデザインしたシンプルな階段が現場に据え付けられ姿を現します。お楽しみに。
2009.02.01 蕨の家 漆喰壁下地塗り他
今月の21日・22日の完成見学会に向けて、造作がだいぶ仕上がってきました。内部は下地ボード張りがもうすぐ終わります。張り上がったところから、追いかけるように漆喰壁の下地塗りが始まりました。バルコニーには鋼製の梁が取り付けられました。先日工房から搬入したデザイン階段もそろそろ据え付けられ、現場は仕上げに向かって日々進化しています。
3階のボード張りもそろそろ終わります 福田による1階のボード張り
バルコニーに鋼製の梁が付きました 漆喰の下地塗りが始まりました
明日になるとまた現場の表情が変わっています。ご期待ください。
2009.02.04 蕨の家 階段設置
政榮の設計した2階から3階への階段が設置されました。ここはコンパクトにまとめるのではなく、大胆に直線で一気に伸びる黒のササラ桁の階段は、無限な勢いを感じさせ、強烈なインパクトを与えています。1階から2階への階段はまだ仕上がっていませんが、途中まで見える黒色の表しイナヅマ桁は、白い壁に映える仕掛けで、政榮の思いがデザインされています。いずれの階段桁の設置は、巧みな刻みによる技で、スマートな納まりになっています。
一直線に伸びる2階から3階への階段 裏側から見た階段
イナヅマ桁の1階から2階への階段 壁取付け側の階段桁
壁取付け側の巧みな刻み 踏み板、蹴込みの取付け
イナヅマが印象的 踏み板、蹴込み板が取り付けられました
踏み板受けの拡大ディテール 何を思う設計の政榮
壁の下地処理が並行して進んでいます。これが終わるとすぐに下塗り作業にかかります。
2009.02.09 蕨の家 外装、塗り壁下地処理、木工事
蕨市注文住宅「蕨の家」は、先日の階段設置に続き、他の部位の工事も順調に仕上がってきました。3階の外部はガルバリウム鋼板が張り上がり、白い外壁と黒の屋根のコントラストが鮮やかです。2階のバルコニーに取り付けたステンレス柱も、写真のように納まっています。外部に露出したこのステンレス柱は構造を支えているため、耐腐食性を考慮したものです。内部はほたて漆喰を塗るための下処理が行なわれ、目地や釘打ち箇所すべてを下処理していきます。イナヅマ階段下には収納が取り付けられています。
3階のバルコニーと白色ガルバリウムの外壁 2階バルコニーのステンレス柱の納まり
内部壁・天井の漆喰下地処理 イナヅマ階段の収納
次回は、さらに完成に近づいた状況をアップします。
2009.02.10 蕨の家 ベールを脱いだ外観他
蕨市注文住宅「蕨の家」は、工事用ネットが取り払われ、設計担当政榮デザインによる南面に白、西面に黒を配した外観が初めて現れました。-感動的なシーンでした。白と黒は対照的で、それぞれ主張の強い色彩ですが、この対照的な2色をうまく使った仕上がりです。1階のキッチン回り、2階のベランダなど順次下地塗りが行なわれています。3階の造作もほぼ終わり、部屋の様子が分かってきました。
西面の黒い外壁 南面の白い外壁
下地が塗られた2階のバルコニー 下地塗られた1階のミニキッチン回り
壁にパイン板を張った3階 ロフトから見たプレイルーム
これから完成に向かって、仕上がりの良さをどんどんアップしていきます。
2009.02.21 蕨の家 完成
蕨市注文住宅「蕨の家」が完成しました。狭小地に建つ3階建ての住まいは、2階のLDKにみんなが集まる共有スペースを確保し、1階は小さなキッチンを設け、和室を配したお婆ちゃんの生活空間。3階は和室、洋室、カウンターを設けた多目的ルームのご夫婦の生活空間。収納などそれぞれ使い勝手が良く、お施主様の希望を充分反映させることができました。冬暖かく夏涼しい炭化コルクによる外張り断熱の高性能住宅。無垢の木と漆喰による健康的で長持ちする住まい。造作の鉄骨フレームの階段、3階の広いバルコニー、大容量の3階ロフト、造作家具など、個性溢れる住まいができました。
団欒の場となる2階リビング・ダイニング
白と黒のガルバリウム鋼板の外観 玄関 造作収納と天然石張りのたたき
桜の木の壁飾り 1階洋室 1階和室
階段下収納 造作洗面台 ユニットバス
ミニキッチン 2階ダイニング・キッチン 白のシステムキッチン
ご主人の書斎 書斎に隣接のクローゼット 造作の洗面台とトイレ
3階への階段と小物収納 造作カウンター プレイルーム
3階の和室 広いロフト 3階の広いバルコニー
プランニングに当たっては、設計担当の政榮がお施主の希望をお聞きし、造作による収納の充実など充分反映させることができました。さらにデザインにおいては、お施主様の好きな黒色を各所に配し、白の壁や天井と調和するように配慮しました。また、引戸はすべて吊り引戸にし、床に段差のできないバリアフリー対応にしています。




