リフォーム物語-戸建て-
2010.02.03 明日を変えるデザインと機能 解体
既存の2階建木造2世帯住宅に、お施主様の生活スタイルや価値観に合わせ、新たな価値を生み出すリノベーション。間取りの変更、最新設備の設置、住宅性能の向上など、ライフスタイルに合わせ、シンプルモダンなデザイン+機能を備えた、高水準リノベーションが実現します。本日より工事とともに、家をつくる楽しさやワクワクするメッセージを伝えていきますのでご期待ください。
不要な建具・家具の撤去、キッチンの解体 天井に穴を開け配線のチェック
壁の解体 天井に切り込みを入れてはがしへ
天井はがし 床はがし
2月1日から解体が始まりました。まず2階から解体がはじまり、不要な住宅設備や建具の撤去、床、壁、天井が解体され、見る間にスケルトン状態になっていきます。
2010.02.06 明日を変えるデザインと機能 解体
2階に続き1階の解体に入りました。住設機器が撤去されたあと壁がはがされ、2階同様、骨組みだけの姿になっていきます。浴室は木摺の下地を残して、タイルやコンクリートを解体しました。湿気や漏水が原因と思われる、土台の一部が腐朽している箇所が見られます。床下は布基礎のため湿気が多く、土台の腐朽やシロアリ発生を防ぐため、ここでは床をはがしてコンクリートを打ちます。
リビング・ダイキングの解体 ほとんどの壁が解体されました
天井の解体 床はがし
浴室の解体 土台の腐朽箇所
解体がどんどん進みます。解体した廃材が片付くころ、腐朽した土台の改修、土間コンクリート打ちが始まります。
2010.02.10 明日を変えるデザインと機能 八方祓い
仏式による八方祓いの儀(土地の八方を祓い清める儀式)が行なわれました。祭壇には鬼子母神を祀り、ロウソクと線香、五穀(米・麦・稗・大豆・小豆)と塩、酒を供えます。儀式はお祓いの祈祷、八方への祈祷、そして家を守る祈祷と続き、住職がお経を唱えながら行ないます。仏式のお祓いは初めてで、住職の迫力に圧倒されましたが、仏式での儀式もなかなかいいものだと感心しました。
あらかじめ祈祷箇所(東西南北と家の中央、そして鬼子母神を祀る箇所)に穴を掘り、その横に砂を盛って幣束(へいそく)を立てます。住職がお経を唱えているなか、五穀(弊社)、塩(ご主人)、お酒(奥様)の順で穴に撒いていきます。直接投入できない箇所は、室内側で祈祷して近くの窓から撒きます。家を守る祈祷は、神道式と同じように、施主、施工会社、棟梁の名が読み上げられ、心を新たにした次第です。最後に穴の横に立ててあった幣束を穴に投入し、盛ってあった砂で埋めます。
南面の赤い幣束 お祓いの祈祷の始まり
簡素な祭壇 東面は狭いのでここから祈祷しました
供物を持って各穴へ撒きます 家を守る祈祷
鬼子母神への祈祷も場所が狭くここから行ないます 切火で清める住職
監理担当政榮へのお祓い 砂川棟梁によるお酒撒き
邪念が取り払われたせいでしょうか、儀式が終わるとなぜかスッキリした気分になりました。1階の解体もほとんど終わり、廃材が片付くと、土間コンクリート打ち、基礎の増設が始まります。
2010.02.11 明日を変えるデザインと機能 地盤工事
既存の建物は湿気が多く、土台が腐朽しカビ臭がするため、建物改修の前に、床下の湿気対策や耐震を考慮し、地盤にコンクリート打ちます。高低差のある地盤を平らにして、砕石を入れて転圧機で締め固めます。締め固めたあと、地盤からの湿気を封じる防水シートを敷き、その上にワイヤメッシュを敷いてコンクリートを打ちます。
地盤均し 砕石投入
転圧機による地盤締め固め ワイヤメッシュと増し基礎の配筋
コンクリート打ちレベルの墨出し 中央部のコンクリート打ちレベル出し
3箇所の増し基礎はあらかじめ配筋し、地盤にコンクリートが打ち上がったあと、立ち上がり部に型枠を組んでからコンクリートを打ちます。これで明日のコンクリート打ちの準備が整いました。
2010.02.13 明日を変えるデザインと機能 コンクリート打ち
生コンがポンプ圧送車に投入され、ポンプ車からホースでコンクリートを打つ箇所まで圧送され、見る間にコンクリートはメッシュを埋めていきます。すぐに固まるので、素早くコンクリートをトンボや鍬で配り均していきます。打ち終わったあと、鏝で押さえるころには水が出て一面海のようです。夕方には水が引き始め、コンクリートが固まってくるのが分かります。
小石で持ち上げメッシュの被り厚さを確保 生コンをポンプ車に投入
コンクリート配り 鏝均し
水が浮きだしたコンクリート面 打ち上がり状況を見る社長
コンクリートが固まりました 増設した基礎立ち上がり部のコンクリート打ち
翌日午前には固まり、新たに3箇所の基礎立ち上がり部を増設し、型枠を組みアンカーボルトを入れてコンクリート打ちました。工事はこのあと先行して配管を行ない、本格的な木工事に入ります。
2010.02.15 明日を変えるデザインと機能 配管
本日行なわれる配管工事の打合せです。朝一番の的確な指示で、現場はスムーズに動きます。増設した基礎立ち上がり部の型枠が外され、土台が敷かれました。ここに柱が建ち上部構造を支えます。床下乾燥機も元の位置に設置され、現場管理の政榮と細部の打合せのあと、排水管の取付け工事が始まりました。
朝の打合せ 増設の基礎立ち上がり部
増設基礎立ち上がり部の土台敷き 配管工事の細部打合せ
排水管取付け 元の位置に床下換気扇を取付け
工事はこれから柱の建入れ、梁組み、金物による接合部の補強など、構造部の木工事に入ります。
2010.02.18 明日を変えるデザインと機能 耐震補強
排水管や給水・給湯管が取り付けられ、配管工事が完了しました。木工事は始めに構造部の耐震補強を行ないました。耐震力の劣っている箇所や不安な箇所には柱を増設し、梁の下には補強材を入れ、内壁には筋違いを入れて金物で補強しました。これで2階のベコベコした床も解消し、安心・安全な構造になります。
1階床配管 2階天井配管
筋違いの組付け 柱の増設
梁補強材の組付け 大引き掛けと鋼製束
1階の床組みは大引きを掛け、鋼製束で支えます。今日は炭化コルク断熱材を搬入し、1階の床全面に敷き込みます。
2010.02.23 明日を変えるデザインと機能 床工事
床工事が始まり、根太の下に炭化コルクの受けをつくり、砕いた炭化コルクを密に敷設していきます。炭化コルクは断熱機能のほか、調湿効果で結露を防止し、異臭の吸収、空気浄化、害虫防止など優れた機能を持ち合わせています。敷き終わると構造用面材を張り、床下地ができ上がります。既存のジメジメした床から開放され、快適な床ができ上がります。
炭化コルクの敷設 満遍なく敷詰められた炭化コルク
構造用面材を張り床下地のでき上がり 中央が増設した基礎と柱
リビング・ダイニングの床張りが終わり、水回りから洋室にかけての床工事に移りました。ここにも増設した基礎に土台が敷かれ、柱が建てられて構造補強が行なわれています。引き続き炭化コルクが敷設され、構造用面材によって床下地ができ上がります。
2010.02.27 明日を変えるデザインと機能 浴室ユニット組立て
1階床下の炭化コルク敷設が終わりました。これで床下からの断熱、湿気の防止、空気浄化で、カビなどのいやな臭いがなくなります。他にはない機能床ができ上がり、部屋にはさわやかな空気が流れます。トイレ・浴室には小窓のサッシが取り付けられました。
炭化コルク敷設 浴室の窓サッシ取付け
浴室の配管、防水パンの設置 ユニットの組み上がり
浴室は前日の下部配管、防水パン設置のあと、ユニットバスが組み立てられました。木工事は、床ができると壁、天井の造作に移ります。
2010.03.04 明日を変えるデザインと機能 2階木工事
3月に入り寒気も緩み春がそこまでやってきました。2階の木工事が始まり、元和室の襖で仕切られていた箇所に、増設の柱が建てられ間柱や筋違いを入れて、主寝室と洋室の間仕切壁が組まれていきます。部屋の床下地が張られ、胴縁の組付け、階段付近の床下地もできました。
2階壁の増設。筋違いが見えます 2階階段周囲の床下地張り
階段組付け位置の下からの見上げ 窓枠の取替え
階段脇増設柱の養生 野縁の組付け
1階は階段箇所に増設した柱に養生がされ、古くなった窓枠の付替えが行なわれています。天井に野縁が組まれ、これから電気配線工事、壁下地張り、天井下地張りへと進みます。
2010.03.09 明日を変えるデザインと機能 造作
小窓、掃き出しサッシ枠の取替えや電気工事も終わり、造作が始まりました。ここにはたくさんの収納、造作家具が組み付けられ、担当の政榮も連日現場で入念なチェックと打合せを行なっています。2階主寝室と洋室の間仕切を兼ねた、クローゼットや可動棚の造作、1階冷蔵庫置き場のブースの下地張りが行われています。
配線工事 造作の納まり打合せ
旧階段明り取りのサッシ枠取替え 1階洋室掃き出しサッシ枠取替え
冷蔵庫ブース壁造作 1階洋室クローゼット組付け部の壁造作
2階主寝室側収納の造作 主寝室裏側の洋室の造作
プランニングに基づき、デザインされた造作によって、これから毎日部屋の様子が変わっていきます。
2010.03.11 明日を変えるデザインと機能 造作
造作により間仕切壁ができ、部屋が形づくられてきました。1階は玄関脇の収納ブースと裏側に壁ができ、天井には下地ボードが張られています。玄関には天井までの高さの収納が2つ壁に収まり、家具を置いていた改修前の状況に比べ、出幅がない分スッキリした納まりになっています。2階は先日に引き続き、主寝室裏の洋室とトイレの間仕切になる、クローゼットと可動棚のブースができ上がりました。中央の洋室と廊下の間仕切になる収納ブース、トイレの壁もできてきました。
玄関脇収納 玄関脇収納の裏側の壁
1階天井下地ボード張り 主寝室裏の洋室
2階主寝室隣の洋室(手前) 主寝室から見たトイレ(正面)
これから造作がどんどん進み、間仕切によって一つひとつの部屋ができてきます。2階は無垢桐板フローリングが搬入され、間もなく床張りが行なわれます。
2010.03.15 明日を変えるデザインと機能 床張り
無垢の床板張りが始まりました。1階は幅広の木目が美しいツガ板の無垢フローリング、2階は軟らかな桐板の無垢フローリング、両材とも自然塗料の木塗油(きとゆ)を塗り、しっとりとした仕上がりです。天井には建具を吊るスライドレールと金具が取り付けられました。キッチンなどの機器が搬入され、間もなく組立てが始まります。
1階無垢ツガ板フローリング張り ツガ板フローリング
2階無垢桐フローリング張り 桐板フローリング
吊り建具のスライドレールと金具 機器が搬入されました
床張りは汚れを防ぐためすぐに養生され、完成まで見えなくなってしまいますが、実にいい仕上がりで、一挙に部屋の雰囲気が出てきました。
2010.03.18 明日を変えるデザインと機能 造作収納
暖かい日が続き、工事現場近くの植木畑では、ピンクの「花桃」と黄色い「レンギョウ」が満開になりました。今日は一足早い花見となりました。作業も順調に進み、1階の無垢ツガ板、2階の無垢桐板フローリングの床張りも間もなく終わります。
現場近くの「花桃」と「レンギョウ」の花が満開 朝の打合せ
1階床張り 2階床張り
1階洋室のフローリング張り完了 1階洋室のクローゼット
2階階段ホールの収納 2階洋室のクローゼット
部屋ごとの造作収納も順次でき上がり、これから細部の造作に移ります。担当の政榮いつものことながら、現場での打合せに熱がこもります。
2010.03.23 明日を変えるデザインと機能 造作
造作が進みおおよその部屋の形が分かってきました。玄関を入って正面の取り壊されたあの階段部分は、明り取り窓をうまく利用したプチ吹抜けに鮮やかに変身しています。単なる階段の明り取りが、キッチン、ダイニングまで光が入るようにプランニングされ、既存窓の機能が最大限に活かされ、空間をデザインしています。新しい階段の壁面にボードが張られ、組付けが始まろうとしています。
階段室の明り取りを活かした吹抜け 新しい階段の組付け壁
キッチンのコンロ設置場所付近から見た玄関 階段上り口から見たダイニング、キッチン
2階主寝室の壁を張る前の状況 2階階段を上って突き当たりの洋室の造作
プチ吹抜け箇所の1階部分の壁面には、これから換気扇、吊り戸棚、カウンターが取り付けられ、キッチン背面の収納ができ上がってきます。
2010.03.29 明日を変えるデザインと機能 階段組付け、漆喰塗り
工事もいよいよ終盤を迎えました。造作やキッチンの取付け、階段の組付けが終り、アルミ巾木の取付け、漆喰塗り、和室天井の杉板による仕上げ張りが行われています。かね折り2段回りの階段は、イナヅマのササラ桁が露出したデザインで、明るく開放的な階段となり、ダイニングの景観をよりいっそう引き立てます。
キッチン回りの機器取付け 2階から見た階段の組付け
階段正面 階段裏側
壁・天井の下地塗り 漆喰塗り
漆喰仕上げ塗り完了 杉板の天井張り
漆喰塗りは下地処理、下地塗り、仕上げ塗りと、壁下地ができ上がった箇所から順次行なわれ、2階の洋室はすでに仕上げ塗りが終わりました。漆喰塗りが終わると、建具の釣込み、器具のむすび、造作家具の棚板や扉が取り付けられます。
2010.03.31 明日を変えるデザインと機能 建具製作
工事もいよいよピークを迎えました。朝の打合せのあと、収納の棚柱やクローゼットの枕棚などの取付け位置など細かな打合せを行っています。造作の洗面台の取付けも終わり、電気工事、難関の吹抜けの壁・天井の下塗り、漆喰塗りが行われています。
造作の打合せ 吹抜けの下地塗り
洗面所の漆喰塗り 換気扇電気工事
枕棚の取付け 工房での建具製作
工房では建具の製作と自然塗料塗りが行われ、すぐに現場に搬入されました。明日は建具の釣込み、漆喰塗り、養生はがしを行います。
2010.04.01 明日を変えるデザインと機能 養生はがし
搬入された建具の釣込みが行なわれ、漆喰塗りの壁・天井も仕上がってきました。長年使い込んだ既存のテーブルを、デスクとして活用するため、半割にして取り付けました。階段にはアイアン手摺が取り付けられ、サビ止めペイントを塗り、黒のペイントで仕上げます。1階のツガや2階の桐フローリング張りの養生をはがすと、白い漆喰の壁・天井に一段と映え、デザイン空間が順次現れてきました。
既存テーブルをデスクに活用 造作洗面台と階段手摺
両部屋から使える2階クローゼット 階段のフォルム(仕上げは黒色のフレーム)
1階洋室の収納 トイレと浴室回り
1階造作洗面台 1階キッチン裏のオープン収納
養生がどんどんはがされ、無垢の木と漆喰の空間ができてきました。クリーニングのあと、お施主様のご厚意により4月3日・4日10:00~17:00オープンハウスを行ないます。皆さん是非ご覧ください。
2010.04.12 明日を変えるデザインと機能 完成
戸建ネオ・リノベーション「明日を変えるデザインと機能」の家が完成しました。室内は、ダイニング・キッチンを移設して、対面型のキッチンを設置することで、プチ吹抜けからの光と、前面に壁のない空間で、明るく開放的な空間になり、造作のソラマメ形のテーブルを囲む、家族のコミュニケーションスペースとなりました。和室のリビングは、建具を開けると、ダイニング・キッチン、玄関、階段スペースと一体になり、大空間が出現しました。
改修前の廊下 左の壁に造作収納、右手の壁が撤去されて開放的に
改修前の和室 壁と押入が撤去されダイニングと一体の和室
改修前の押入れ 押入れを撤去し建具をで仕切った和室
押入、壁が撤去され、建具を開けると開放感のあるダイニングと一体になります
解体撤去された階段 撤去された階段の窓を残し、明り取りのある吹抜けに
収納も充実し、吹抜けのある開放的なキッチン
改修前の納戸 納戸を解体しダイニング・キッチン、階段を設置
キッチンから見たダイニング、開放的な階段
改修前のキッチン キッチンが解体され造作収納で仕切り、裏にトイレを設置
広い開口と造作手洗い、介護ができる広さのトイレ
改修前の浴室 高機能のユニットバスを設置
改修前の2階ダイニング・キッチン和室 キッチンは収納がたくさんある息子さんの部屋に
和室はお嬢さんの部屋に。黒のデスクは、使い込んだテーブルを半割りにて姉妹の部屋に設置
姉妹の両部屋から使えるウォークインクローゼット 改修前の洋室
写真右上の洋室をお嬢さんの部屋に
アイアンのオリジナル手摺 2階から見た吹抜け
窓には木の内窓をつけた同時に使える洗面所。左は廊下に続く息子さんの部屋
造作による収納も十分に考慮し、デザインや使い勝手のよさを追及しました。2階の主寝室、子供室3部屋には、使い勝手を考え大量の荷物が整理できる、造作収納や可動棚、ウォークインクローゼットが取り付けられています。無垢フローリングの床、漆喰の壁・天井などの自然素材を使い、居心地のいい空間が誕生しました。


